オーガニックの底力
私たちは有機野菜を、安心・安全という視点だけではなく、「野菜本来の味を楽しむもの」と考えています。
オーガニックという言葉から、農薬や化学肥料をできるだけ使わないことを思い浮かべる方は多いかもしれません。けれど、私たちが有機素材と向き合う中で感じてきた魅力は、それだけではありません。
畑で育った野菜には、一つひとつ違う個性があります。
白菜のみずみずしさ、大根の歯ざわり、玉ねぎの甘み、生姜の鮮烈な香り、にんにくの力強さ。果物にも、りんごのやわらかな甘みや、柑橘の爽やかな香りがあります。
そうした素材そのものが持つ味を重ねていくことで、調味料だけではつくることのできない奥行きのある美味しさが生まれる。
それが、まいにち大吉の商品づくりの原点です。
だから、有機であれば何でもよいとは考えていません。
有機JASの基準を満たしていても、実際に食べて美味しいか。キムチにしたときに、その素材の良さが生きるか。他の野菜や香辛料、発酵調味料と重なったときに、どんな味になるのか。
一つひとつ確かめながら、原料を選んできました。
キムチは、白菜だけで完成する食品ではありません。
野菜、果物、唐辛子、にんにく、生姜、そして味噌や塩麹など、さまざまな素材が一緒になり、発酵という時間を経て、一つの味へと変わっていきます。
強い味で素材を覆い隠すのではなく、それぞれの素材の甘み、旨味、香りを活かしながら、全体として調和させること。
そこに私たちが考える、オーガニックキムチの美味しさがあります。
そして、自然の素材を使うからこそ、いつもまったく同じではありません。
野菜は工業製品ではなく、季節や気候、産地によって、大きさも水分量も甘みも少しずつ変わります。その違いも含めて素材と向き合い、その時々の状態を見ながら、美味しいキムチへと仕上げていく。
私たちは、そんな自然の揺らぎも大切にしたいと考えています。
「オーガニックだから身体によさそう」だけでは、毎日の食卓には残らない。
ひと口食べて美味しい。
また食べたいと思う。
気がつけば、毎日の食事の一部になっている。
健康を意識することと、食べることを楽しむことを分けない。それが、長年健康食品の開発に携わってきた代表・吉川が、食品づくりの最後にたどり着いた考え方でもあります。
認証のためのオーガニックではなく、美味しさにつながるオーガニックへ。
自然が育てた素材の個性を受け取り、それぞれの味を引き出し、発酵によって一つにする。
それが、私たちの信じる
「オーガニックの底力」です。